とあるパチプロの、年末の一日を覗いてみよう。
パチプロの朝は早い。
午前8時、スマートフォンのアラームが鳴る。
眠い。そして何よりも寒い。布団から出たくない。
当然、二度寝である。
午前9時30分、パチンコ屋の多くが、この時間に抽選を開始する。
「やばー!寝てた!」と思い、一度はベッドから跳ね起きるも、
「どーせ今日は狙い台も絞れてないし、朝から行っても意味ねーな。」と思い、
もう一度ベットに入る。当然、三度寝である。
午前11時、パチンコ屋は当然開店している。
勿論、プロはすでに目覚めている。
だがしかし、ベッドから出ることはできない。
寒いからベッドから出たくない。当然である。だがそれ以上に、スマートフォンで見ているルパン三世パート4のアニメの続きが見たいのだ。まだまだベッドから出ることはできない。
正午、開店から2時間。全台系の設定配分をしている店であれば、おおよその割数が
見えてくる時間である。
勿論、プロは目覚めているし、ベッドからも這い出ている。
だがしかし、まだ店に向かうことはない。シャワーを浴びるのが面倒なのである。
午後2時、朝一からぶん回せば3000ゲームは回っている時間だ。
台によっては設定の高低が見えてくる頃合いであろう。
ここで遂に、プロが動く。
お腹が空いたのだ。
ささっと5分でシャワーを浴びて、近所のマズいラーメン屋へと向かう。
午後3時、マズいラーメンを食べ終わったプロは、なんと既にパチスロ台と向き合っている。リゼロの250ゲームやめ台。所謂ハイエナである。
午後3時40分、無事リゼロの天井である700ゲーム後半のゾーンで当たる。
白鯨攻略戦二戦目で負ける。コンビニ経由の温泉ステージを確認し、席を立つ。投資は500枚、回収は45枚。8kほどのマイナスである。
午後4時、ビッグ中のはずれ濃厚となる309枚の獲得枚数を2回記録しているハナビを見つける。
4000ゲームでビッグ15のバケ15。おそらく専業者が朝から打っていたものの、
奇数設定と見切りをつけ辞めたのであろう。
さて、ハナビの設定5は機械割105%。午後10時まで6時間打ったとして5000ゲーム弱。
15kほどの台ということになる。
一瞬迷ったものの、
「まー今日は105%でいいか。寒いからハイエナしたくないし。」
と考えたプロはハナビと向き合うことにする。
午後7時、通常時の氷を取りこぼす。
午後9時、RT中のリプレイ外しをミスる。
午後10時30分、ついにプロが本日の仕事を終えた。
投資が貯玉上限となる500枚と現金が1万2千円。回収が854枚なので6kほどのマイナスである。面倒なので、小役はカウントしていなかったが、ビッグ中の風鈴やRT中のはずれを考慮すると5でほぼ間違いないであろう。ビッグ中のはずれも1回出たようだ。
リゼロのハイエナでの8kのマイナスと合わせ、14kのマイナスで、本日の稼働を終えた。
午前0時、松屋での夕食を終えたプロは既にベッドの中である。
勿論、ルパン三世パート4を視聴中である。
午前2時30分、明日こそはサボらず、朝から店に行こうと固く心に誓い、スマートフォンのアラームをセットする。
ルパン三世パート4も最終回まで見終わった。
プロの枷はついに外れた。明日からは稼働の鬼となるであろう。
午前2時33分、ルパン三世パート5が配信されているのを見つける。
午前4時頃、ルパン三世パート5を見つつ、いつの間にか寝ているようだ。
おそらく明日も寝坊だろう。