本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

第三位 バイオハザード5

パチスロに相性は存在するのか。

 

ミレニアム問題、あるいは宇宙人はいるかいないかみたいな永遠に解けない問いなわけですが、個人的な解答は「なくはない」です。

 

いや、どっちやねんという話なんですけど、一応、オカルト的な要素を排除して期待値論的なもので立ち回っている立場としては、諸手をあげて「パチスロに相性はありまぁす!」とは言えないわけですよ。

 

でもね、機種寿命の短い昨今、個人で回せるゲーム数なんか限られていて、我々みたいな無職連中はともかく、普通のパチスロ好きのサラリーマンだと10万回転も回していない機種の方が大半でしょう。そんな中ではやっぱり揺らぎ、偏りというのは大きくなるわけで、それが良い方に偏った機種は相性の良い機種。悪い方に偏れば相性の悪い機種。そういう考えもあながち間違いではないのかなと思うわけです。

 

それでなくても、パチスロの抽選というのは基本レバーを叩いた瞬間になされているわけで、人によってレバーを叩くリズムが違うわけで、たまたまいい感じにめっちゃリズムが一致したと、そういった人間体感機的な現象も完全には否定できません。いやまあ厳密に言えば否定できるんだろうけど、細かいところに目くじら立てずに、別にそういう情緒やロマンがあってもいいじゃない。

 

 

一番相性の良かった機種

そういった意味で僕の相性の良かった機種は何なのか。バイオハザード5(エンターライズ/2012)です。即答。

 

打てばパニック、終わればレア役、初回のステージウロボロス。一撃万枚当たり前、一撃7万枚も。ベルを引きまくって通常時に純増7枚を達成。台に座る前から5000枚出ていた…などなど、全盛期のイチローを彷彿とさせるほどの相性の良さを誇っていました。

 

エンターライズというメーカー自体と相性が良かったのかというと実はそんなこともなくて、暇を見つけては中野のジパングまで打ちに行っていたストリートファイター4(2011年版の方。普通の店では導入がかなり少なかった)なんかはほとんど勝った記憶がないし、大ヒットした戦国バサラ2(これも2011年)に至ってはまともにARTが続いた記憶さえありません。バイオ5だけが謎に相性が良かったのです。

 

まあ、この世には夢も魔法もないわけで、タネも仕掛けもあるわけで。なぜそんなにも相性が良かったのかというと、バイオ5がメイン機種を張っていた時期は僕のスロプー人生のギリギリ夜明け前で、サラリーマンの身でありながらも人生で一番と言っていいほどガチのマジで立ち回っていたこと。そもそもバイオ5はメイン機種で扱いが良く、高設定の割が高かったこと(設定6で119%)。プレステ3版のバイオ5をやり込んでいて、コンテンツに対する造詣が深かったことなどが要因ですね。特にプレステのバイオ5に関しては、本編はそこまでやり込んでいなかったものの、マーセナリーズはインターハイ出れるんちゃうかというレベルでやっていましたからね。

 

なんでバイオ5が売れたのか

さて、個人的に相性が良かったのみならず全国で爆発的な人気を博し、しばらくの間、覇権を握っていたバイオ5ですが、これなにが良かったのか。

 

増殖上乗せの音が気持ちよかったとか、パニックゾーンのフリーズが良かったとか、「レフト!ライト!センター!オッケー!!」というナビ音が良かったとか、色々理由はあるんでしょうけれど、個人的に思うのは「あれこれ、いけるんちゃうか感」がすこぶる高かったという点です。

 

どういうことかというと、本機種は2.2枚というやや控えめな純増枚数と引き換えに、初当たり=ART確定(ボーナスなどという邪道なものは無い。エピソードはエピソード)と、極端に確率の重いプレミアフラグを排除することで、そこそこ上乗せしてくれる。さらに、エンタ伝統のラッシュ転落1ゲーム目にレア役を引くと復帰確定、加えて、終了時にはハズレを引くまでコインを貯めるミニゲームみたいなのが始まって、それでもそこそこ復帰する。とどのつまり、数万分の一のプレミアフラグを搭載した従来の一撃爆発系の機種を年末ジャンボ宝くじとするならば、一等100万円くらいのスクラッチくじ。当たっても人生が変わるほどではないけれど、その分当選確率は高いし、いざ当たればなんやかんやで普通にうれしいみたいな、そんな感じ。

 

あとはやっぱりウロボロス。シンフォギアを打っていて、急に変な女が「歌ってはダメーー!」とか言い出して画面が固まって、あれこれ台ぶっ壊れたんちゃうか…というぐらいずっと固まっていて、店員を呼ぼうと呼び出しボタンを押した瞬間に変動が再開し、なんやかんやでハズレるというのは誰しもが通る道かと思いますが、そんな感じの演出…演出っていうか特化ゾーンですね。それがウロボロス。液晶にはアナログテレビをぶん殴った時のようにノイズが走り、リールの動きは宇宙で打っているかのようにぐわんぐわんと不規則になり、右のサブ液晶はプレス機のようにガシャンガシャンと上下する。で、液晶を蛇が覆い尽くせば無事ウロボロス突入、上乗せ性能超アップ。その状態でシューティングバーストを引けば2万ゲームくらい上乗せすると、そんな感じでした。楽しかった。

 

エンターライズの隆盛

スト4、バサラ、バイオ5。五号機初期から中期にかけてのエンターライズは、出す台はもれなく大ヒット。まさに無双状態だったわけですが、バイオ5を境にして、ガクッとダメダメ方向にシフトしていった印象があります。

 

僕は業界通ではないのであまり詳しくはなくて、小耳に挟んだというレベルの話なんですけれど、エンターライズのバイオ5を作ったチームが七匠を立ち上げてベルセルクを作ったという話を聞いたことがあります。なのでバイオ5以前と以後でガラッと作風が変わっていると。言われてみれば、七匠第一段のベルセルクと、その後に出たニンジャガイデンあたりはどことなくバイオ5に近いような気もせんこともなく、あまり流行りはしませんでしたけど、個人的には七匠の初期の機種は結構好きでした。

 

逆に、バイオ5以後のエンターライズの台は個人的にはいまふたつ。6号機に入ってからは若干息を吹き返しつつあるものの、5号機末期はそれはそれは酷かったですからね。ある程度売れたのはモンハン月下くらいで、バイオ6とかアズラズラースあたりは、打っていて「これマジか…」みたいな気持ちになったことを覚えています。

 

 

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