本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

芸術大学に通っていた時の話

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本ブログのメインカテゴリはパチスロなのだが、全く関係ない記事も多い。

 

今回でちょうど100記事目の投稿になるのだが、本記事を含めて40記事が雑記・変な経験談・アニメの紹介など、パチスロにあまり関係のない記事である。(4/2時点)

 

今後のことは分からないが、いまいちパチスロの事を書く気分にならないので、関係ないものが続くかもしれない。パチスロ関連の話にしても、勝ち方とかそういうのではなく、雑学的な話や、旅打ちの時の話や、昔の思い出話になると思う。

 

一応、パチスロに関係あるかどうかはタイトルで見分けられるようにしてあるので、パチスロ関連以外に興味のない方は注意されたし。

 

今回もタイトルの通り、パチスロにはもちろん関係のない話。毒にも薬にもならないただの昔話である。分類するならば、変な経験談が8割、アニメの紹介が2割ぐらいになるだろう。

 

誤解のないように書いておくが、私はごく一般的な大学…よりも、4つぐらいランクの低い大学の経済学部を卒業している。芸術大学を卒業しているわけではないのでご注意。

 

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芸術大学に通っていた時の話

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一時期だけ芸術大学に通っていたことがある。正確に言うと大学四年生の時に、数コマだけ芸術大学の講義を受けていた。

 

というのも、私の学生生活はパチスロとアルバイトで忙しく、大学など行ってる暇は全くなかったので、単位の取得状況は散々なものだった。単位がどうしても足りず、このままでは卒業できないことに気付いたのは、四年生に上がる直前の春休みのこと。私の通っていた大学には、期毎に単位の取得上限が設けられていて、残り一年間ではどうやっても物理的に単位が足りなかった。

 

大学の学費は超高い。当時はパチスロで負けまくっていて貧乏だったし、母親にすがるわけにもいかない。三年間も通ったのに退学するのか、それともどこかで借金をして一年留年するのか、悩んで色々調べた結果、単位互換制度なるものを発見した。

 

提携している大学や短大の講義を受けて単位が認められれば、自大学の単位に振り替えてくれるという制度である。素晴らしい事に、この制度を利用して取得した単位は、なぜか取得上限に引っ掛からないのだ。

 

この制度を発見したその日に、申請できる限り片っ端から申請した結果、売れっ子芸能人ばりに忙しい一年間を送ることになるのだが、その中に芸術大学の講義が含まれていた。

 

 一般的に芸術大学に集まる学生は、ちょっと変わったやつが多い。と思っている人が多いかもしれない。私が見た限りは、別に普通の学生ばかりだった。当然、中にはよく分からん学生もいたのだが、普通の大学にもよく分からん学生はいっぱいいる。これは主観的な見方だが、別に割合は変わらないと思う。

 

だが、教授の質は明らかに変わっていた。少なくとも私の関わった教授は、明らかに異質だった。特に印象的だったのが、「アニメ・まんが史」という講義を担当していた教授だ。

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完全にただのアニメオタクなのである。それも2ちゃんねるのコピペに出てくるような典型的なアニオタなのだ。

 

流石にハチマキは巻いていなかったし、リュックは背負っていなかったと思うが、それ以外は大体こんな感じ。少なくともアニメTシャツを着て、ビームサーベルを持っていた。

 

「ブッフォー!メンゴメンゴ遅れてメンゴ。では今日は、『カリオストロの城』でも観ましょうかwww」

 「ヒョー!wwwこいつはオモシロイですよぉぉおおwww盛ぉぉり上がってきましたねぇえええ!!」

 

これはマジだ。1ミリも盛っていない。あえて作品のタイトルは変えているが、口調は完全に覚えている。耐性のない私は笑いを堪えるのに必死だったが、周りの学生は特に気にしている様子はない。

 

だが、このアニオタ…もとい、教授はやっぱり教授だった。先見の明が凄かったのである。

 

「アニメ・まんが史」は、非常に楽な講義だった。アニメ作品を見て、解説を聞き、感想文を提出する。ただそれだけ。大学でやるような内容でもないし、そもそも「まんが史どこいった?」みたいな感じなのだが、本当にそれだけだった。

 

ある日、アニ…教授はとある短編アニメを我々に見せた上で、その作品と監督の凄さを熱弁した。この監督は将来必ず天下を取ると言い切っていた。

 

当時の私はアニメなどほとんど見たことがなかったし、そもそも芸術を理解する素養を兼ね備えていない。なのでそのアニメを見ても、「なんか絵へたくそだな」ぐらいにしか思わなかった。なので、教授の熱弁を聞いても全然ピンとこなかったのだが、どうやら私がバカだったらしい。

 

その時見たのは「ほしのこえ」という短編アニメ。「君の名は。」や、「天気の子」で知られる新海誠の劇場デビュー作。

 

私の学生時代は今から十年近く前。「君の名は。」が公開される七年以上前である。その時点で、新海誠が日本一のアニメーターになるだろうと言い切っていた。

 

今の私はアニメ自体は好きなのだが、それを作っている制作会社や監督には疎い。疎いというか、あまり興味がない。だから、現時点で新海誠が日本一のアニメーターなのかは知らないが、たぶん上位にはいるのだろう。

 

流石は腐っても最高学府の教授である。どういう経緯で大学教授になったのかは知らないが、卒業して数年経ってから彼を見直した。

 

このことから得た教訓は、「分かる人には分かる」という事と、「一芸は道に通ずる」という事である。新海誠のことではない。この教授のことだ。

 

ちなみに、感想文を提出するだけの非常に楽な講義にもかかわらず、なぜか私は単位を落とした。

 

結局、その年の冬休みに、行きたくもないスノーボード合宿に参加して、体育の単位を取得することで、なんとかギリギリ四年間で卒業することはできた。

  

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