世界有数の科学技術力を持つ日本。
自動車産業やロボット工学、コンピューターなど様々な分野で世界をリードし続けている。
その中でも、燦然と輝く世界のトップオブトップでありながら、オンリーワン。
世界に誇る科学技術の結晶が、「回胴式遊技機」そうパチスロ機である。
そんな日本に生を受け、パチスロと共に生きてきた一人の男が世界と戦った時の話をしよう。
実戦の舞台は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスにある「サーカス・サーカス」。
スロット台数1400台を誇る大型ホールだ。
営業時間は年中無休の24時間営業。三重のオールナイトもびっくりである。
日本と違い、データカウンターなど子供だましなものは存在しない。
日本のホールで培った設定読みやスロッターとしての直感を信じ、
男は1台のマシーンに腰を落ち着けた。
MGT社製の「WHEEL OF FORTUNE」。
レトロでシック、まるでマスタングを思わせるようなマットブラックの筐体にホワイトのリールが映える地元では大人気の爆裂マシーンだ。
詳細なスペックは不明だが、25セント×3クレジットで遊戯可能。
有効ラインは中段1ラインのようだ。
日本のパチスロ機のようにコインは存在しない。
ドル紙幣をマシンに直接投入すると、クレジットが上がる仕組みだ。
早速、20ドル紙幣を投入してみよう。
「ウイーン...ザー...ウイーン...ザー...ウイーン.....」
いきなりアメリカの洗礼か、なかなか簡単には紙幣を読み込んでくれないが、何とか投入に成功した。
ここで、写真をもう一度見ていただきたい。
リール毎のストップボタンどころか、レバーさえ存在しない。
1~2分悩んだところで「SPIN」と書かれたボタンを押すことで
リールが回ることを発見し、再度遊戯に臨む。
日本のパチスロ機のように、自分の手でストップボタンを押して、リールを止めることはできない。
一度「SPIN」を押すと勝手にリールが回り勝手に止まる。
もちろん、4コマ滑りやリーチ目などは存在しない。
また、日本のパチスロ機における小役に相当する役も存在しないのであろう。
かなりコイン持ちが悪い。ベースは10ドル当たり14ゲームといったところか。
「ウイーンガシャン...ウイーンガシャン...」
一定のリズムで回るリールの音が小気味よい。
1枚掛けを駆使し、20ドルをぴったり使い切ったところであることに気づいた。
「これ、クソつまらん。」
オールナイト営業にテンションが上がり、翌日の朝まで夜通し打とうと考えていた男だったが、あまりの退屈さに早々に切り上げ、二度とアメリカの地でスロットマシーンを打つことはなかった。
男にとって、日本の科学技術力の高さを再確認する一夜となった。
アメリカでの収支マイナス20ドル。
数年前のアメリカ旅行の思い出です。私が打った台は正直、あまり面白くなかったですが、他の機種もたくさんありました。日本のゲーセンにあるようなデジタルのものは面白そうでしたが、遊び方がいまいち分からず断念しました。すごいつまらなそうに書いていますが、非日常的な空間ですごく楽しかったので、パチンコ・パチスロ好きの方はラスベガスはおすすめです。