本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

とあるおっパブ嬢の話

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六本木のキャバクラも掛け持ちしていたので、コンプラ的にはキャバ嬢と書いた方がいいのかもしれないけれど、出会ったのが新橋のおっぱいパブだったので、おっパブ嬢と書くのが正しいでしょう。

 

別に何かしらの契約をしたわけではなく、彼女とかでもなくて、今風の言い方をすると、セックスフレンドとかカキタレになるのかな。少しの間、たぶん3ヶ月ぐらい、その女と一緒に住んでいた時期がありました。

 

 

西新宿にて

その女の部屋に私が転がり込んだみたいな感じで、住んでいたのは西新宿のアパートで、立地はめちゃくちゃいいんだけど、中身は結構ボロ目のワンルーム。ハムスターを飼っていて、名前はなんだっけ。忘れた。

 

その女は日本人とフィリピン人のハーフで、日本語はもちろん、タガログ語がペラペラだった。それどころか英語も喋れた。高校を4年間かけて卒業した(留年したらしい)あと、奨学金か何かを借りて、ニュージーランドだかオーストラリアに1年留学していたらしい。

 

日本に帰ってきたあと、しばらく飲食店で働いていた。いわゆる高級レストランというやつで、そこで働いている時にソムリエの資格を取った。Google先生によると、ソムリエの合格率は40%ぐらい。数年間の実務経験も必要だそうで、割りかし難易度の高い資格だと思う。

 

ソムリエの仕事は楽しかったものの、その給料ではなかなか奨学金返済の目処が立たず、泣く泣く店を辞め、水商売に勤しんでいたらしい。で、おっぱいパブとキャバクラで1年半ほど働いて、もう少しで奨学金を返し終わるというタイミングで彼女と私は出会った。

 

彼女は昼の仕事を探していた。水商売は稼ぎはいいけど、やっぱりキツいし抵抗があって、もうそんなにお金も必要ないし、多少給料が安くても昼の仕事がいいよね。みたいな感じ。

 

彼女の仕事を探そうと一緒にリクナビだか何かを見ていて、私の目に留まったのは、ワインの貿易関係の仕事。正社員登用で給料も悪くない。ソムリエの資格もあるし、英語も生かせるし、まさにピッタリではないかと。

 

彼女が選んだ仕事

しばらく経って、その女は水商売から足を洗い、昼の仕事につくわけだが、彼女が選んだのはスーパーのレジ打ちのパートだった。

 

ワインの貿易会社には応募すらしなかった。「面白そうだし興味もあるけれど、貿易みたいな難しい仕事は自分には出来るわけがない。しかも正社員なんかなれるわけないじゃん。高卒だし、履歴書に書けない空白もあるし」というのが彼女の言い分。

 

いやね、別にスーパーのパートを蔑むわけではないよ。人の役に立つし、立派な仕事だと思う。でもね、英語とソムリエという希少性の高いスキルがあって、それを生かせる道もあったはずなんだよな。高卒とかそんなの関係ねーよ。応募して落ちたならまだしも、やれるだけやってみたらいいじゃん…みたいなことを言ったかどうかは覚えていないけれど、たぶん言ってないんだろうな。

 

結局、私が長期間東京を離れることになって、自然消滅的な感じでその女との関係は終わったので、今、彼女がどこで何をしているのかは知らない。

 

今回の話で何が言いたかったのかというと

今回の話で何が言いたかったのかというと、自分で自分の限界を勝手に設定しているみたいなことは結構あって、例えばスゲー難しい資格を持っていて、仕事の実績もバリバリあるのに、学歴がないから良い会社に転職できないとハナから決めつけて、転職したいのに動かない…みたいな。端的にいうと、自己評価が不当に低すぎるみたいな感じかな。

 

謙遜は日本人の美徳であるかもしれないけれど、時にそれは枷になることがあって、やってダメならそれは仕方がないけれど、やる権利は誰にでもあるのだから、挑戦ぐらいはしてみてもいいんじゃないの。というお話でした。おわり。

 

 

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