本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

高校生だった頃の話

「かぐや様は告らせたい」というマンガを読みました。このマンガは簡単に言うとぴゅーと吹くジャガーに学園恋愛要素を足したみたいな感じです。ようはシュールなラブコメですね。

 

これ、数年前、たぶん連載開始して間もない頃だったと思うんですけど、ちらっと読んだことがあって、その時はクソつまんねーなと思って2〜3巻で読むのやめちゃったんですよ。

 

ふとしたきっかけでこの度1巻から既刊22巻まで全て読んだんですけどクソ面白かったです。この心境の変化はなんなんでしょうね。この「昔読んでクソつまんなかったけど日をあけて読むとスゲー面白かった現象」というのはたまにあって、その現象自体もなかなか興味深い話なのですが、主題とは外れるのでとりあえず置いていきます。

 

今回は僕が高校生だった頃どんな感じだったっけなと思い書いてみました。

 

お受験組でした

僕の出生体重は4000グラム近くあってかなり大柄だったそうで、そのせいもあってか、とても成長の早い赤ちゃんだったそうです。生まれて2週間で開脚前転をマスターし、それから2ヶ月経つ頃には日英独仏の4カ国語をマスター。1年経った頃には鉄棒を大車輪をクルクルしながら微分積分を解いている。これは真っ当な教育を受けさせればヤバいことになるぞ、末は総理大臣か国連事務総長かといったところで、5歳で受験をさせられて小中一貫の国立大学附属小学校に入学しました。

 

「神童も20過ぎればただの人」という言葉があるように、僕のピークは小学校入学前に遠に過ぎ去っていたらしく、年を重ねるごとに本来の自堕落な性格の主張が激しくなっていき、人格を形成する大事な期間はろくに勉強もせず、ミニ四駆とエアガンとハイパーヨーヨーに費やし、中学校に進学する頃にはただのチンピラみたいになっていました。

 

成績は最下層で学年120人中115番目くらい。素行も悪く、成績表には実質の最低点である2が並び、内申書には悪口しか書いていない。そうなってくると、ろくな進路って無いわけですよ。

 

中学の時に父親が死んでお金もないし、まぁ中卒で働くべやと思っていたところで、見かねた担任の先生が見つけてきてくれたのが仏教系のとある私立高校でした。

 

その高校は名前を漢字で書ければそれで入学できるレベルの学校、かつ、推薦があれば入学金全額と授業料の75%を免除。そして成績も素行も悪い僕を推薦してくれる。こんなミラクルがあるのかといった、これ以上ない条件です。

 

なんでその学校がそんなゆるゆるだったのかというと、つい2年前までは女子校だったので男子の生徒数、志望者数が極端に少なく、男子生徒を渇望していたと。で、大学への進学実績をつくりたいから名門中学からの生徒を特に募集していると。僕自身は全く名門ではなかったんですけど、在籍しているのは腐ってもそこそこ名の知れた国立の中学校だったのでお鉢が回ってきたと。有名中学の男子生徒が欲しい高校、アホな高校に優秀な生徒を推薦したくない担任、勉強ができずお金もない僕。三者のメリットがガチッと合致してしまったんですね。

 

というわけで、ヤバいぐらい難易度の低い入試を受けて、無事に特待生として高校に入学することになりました。

 

高校生になりました

さて、無事に高校生になったわけですが、つい2年前まで女子校だったこともあり、男子がめっちゃ少ないわけですよ。学年全体で生徒の人数が500人ぐらいだったんですけど、男子の人数は40人、10分の1以下。

 

そこで何が起きるかというと、男子への迫害ですよ。全校集会で並んで校長の話を聞いているだけで「うーん横顔はカッコいいけど前から見たらちょっと…」と言われ、廊下を歩いているだけで「なにあの髪型…ダサッ」って女子に言われるんですよ。これは実際に言われた…ていうか、囁かれた言葉です。15年以上経ちますが割とトラウマです。

 

周りに女子が多いと良いこともあります。それはクソモテることです。女子が男子の10倍いるんですよ。ようは10分の1を引くだけ、10人のうちの1人に好かれればそれでオッケー。2人に好かれればエミールホルダー。3人に好かれればもう石油王です。

 

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エミールホルダー

勉強が出来なくても、運動が出来なくても、何をしていてもモテます。実際、ほんこんさんに激似の男子も、ハリーポッターみたいな眼鏡をかけている男子もクソモテていて、絶え間なく可愛い彼女がいました。僕はというと、バレンタインデーには床に穴が開くんちゃうかというほどのチョコレートが下駄箱に入っていて、修学旅行の時には部屋の前にアイランド秋葉原店の並びぐらいの行列ができていました。

 

しかもみんなバカ。バカ女の大盤振る舞いなんですよ。いうて高校生、特にバカ高校のバカ生徒なんかメガネサルよりギリ賢いぐらいですからね。IQでいうと6ぐらいしかないんですよ。

 

当時、割と長く付き合っていた女の子がいたんですけど、そこに貞操観念などという高尚なものは存在せず、あるのは思春期特有の強靭な下半身とメガネサル以下の頭脳を持つバカ女の群れ。有り体に言って、昔のモンゴルの王様みたいな学生生活でしたね。「ちょっとオルドっちゃう?」的な。

 

大人になりました

そういう状況に置かれるとどうなるかというと、まず勉強をしなくなります。いや高校入学以前からろくにしてなかったからこんなバカ高校にいるわけなんですけど、それに輪をかけてしなくなります。歯が生え揃う前には4カ国語ペラペラだったのに、日本語すら相当危うくなります。

 

次に、努力をしなくなります。「女にモテたい」っていうのは努力の根源としてバカにならないと思うんですよ。女にモテたいから良い会社入って金持ちなってやろうとか、女にモテたいからスポーツ頑張ろうみたいな。そういう欲が無くなるので、一切の努力をしなくなります。

 

結果として、30過ぎて定職にもつかず毎日ふらふらパチンコ屋に行っている大人になってしまいます。教育というのは大事で、そこの歯車が少し狂っただけで、勢いだけで書き始めたものの落としどころが見あたらず、ろくにオチもつけられないようなダメな大人になっちゃいますよというのが今回のオチ。

 

 

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