40秒だったのか、60秒だったのか、あるいは20秒ぐらいだったのか。かなり昔の話なので、今となっては記憶があやふやなのですが、ここではとりあえず40秒としておきます。
かつて、パチスロには攻略法というものがありました。通常時に無理やりビッグを入賞させたり、ランプの挙動で完全に二択を見抜いたり…というのが本当にあったんですよ。
と、同時に、嘘の攻略法も大流行していました。今となってはありえない話なのですが、パチスロ攻略情報誌の広告欄で、嘘の攻略法が19,800円で販売されていたり、普通にネットで無料で紹介されていたりしたんですよね。
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初代北斗のゲーム性
私がパチスロを始めたのは、初代北斗の拳が大流行していた時代。私も北斗ばっかり打っていました。今でいうバジキッズみたいなもんで、完全なる北斗キッズだったんですね。
打ったことがない人も多いかもしれないので、初代北斗の仕組みについて、簡単に説明しておきましょう。
通常時に「エイッ!」とレバーを叩くと、たまに、バトルボーナスというのに当選します。バトルのボーナスですから、ケンちゃんとラオウが闘いますよね。「エイエイッ!スッスッ…ドゴーン!」みたいな感じ。
それで、ケンちゃんがラオウをボコれば継続。ボコられても、ガキが「ケーン!」と叫べば復活して継続。ユリアでも可。それだけ。意外と単純でしょ。
バトルボーナスは1回で140枚くらい貰えるので、それが継続するかどうかが出玉のキモ。バトルボーナスは、完全に継続率管理、しかも継続率に設定差はないので、継続するかどうかはケンちゃんのヤル気と、己の手腕に全てがかかっているわけです。
「40秒打法(仮)」との出会い
当時の私は、バトルボーナスを継続させることに青春を捧げていました。
まだ、スマホなんかない時代で、J-フォンの「J-SH 51」という超イカした携帯を使っていたのですが、使用用途は主に北斗の拳に関する攻略法の検索でした。ピコピコ。
その日も有益な情報を掴むべく、インターネットという大海原でサーフィンをしていたのですが、ついに革新的な攻略法を目にすることになります。それこそが、表題の「40秒 攻略法(仮)」。
以下が、簡易的な手順になります。
(前提)
バトルボーナスが継続するか否かは、JACインの第3停止ボタンを離した瞬間に決まる。
(手順)
1.頑張ってバトルボーナスを自力で当てる
2.当たったら、途中まで普通に消化
3.JACインのレバーオンから、ピッタリ40秒後に第3停止ボタンを離す
4.バトルボーナスが継続します
(注意点)
ストップウォッチや体感機などは怪しまれるので、腕時計で40秒をカウントすること
この情報を見た瞬間、私の体を稲妻が通り抜けました。完全に理にかなっている攻略法であり、ガチのやつだと確信しました。
とくに、「腕時計でカウントせよ」と注意書きがあるのがアツい。ガセの攻略法であれば、こんなアドバイスをくれることは、まずありえませんからね。
ただ、ガチの攻略法を掴んだにも関わらず、タイミングが悪く、財布には300円くらいしか入っていません。とりあえず、当時付き合っていた、あみちゃんに電話。彼女はアホだったので、電話したら大体お金を貸してくれたんですね。
事情を説明したものの、あいにく持ち合わせがないということで、結局、あみちゃんのお母さんにお金を借りることになりました。あみちゃんのお母さんも、大概のアホだったんですね。
お金のついでに借りた女モノの腕時計を左手にはめ、準備万端。攻略法を試しにホールに向かいます。
ついに…実践開始!
結論から言いましょう。その日はボロ勝ちしました。たしか、プラス4,000枚とかそのくらい。
マジで40秒数えてましたからね。しかも、女モノの小さい腕時計で。はたから見たら、かなりヤバい奴だったと思います。
いや当然、ガチの攻略法なわけないんですけど、その日はたまたま連チャンしたんですよね。その日勝った4,000枚は、次の日に全てパチンコ屋さんに返したことは言うまでもありません。
まとめ
社会情勢的に大変な時期で、給付金詐欺やら、上手い儲け話やら、色々出てくると思います。10万円プレゼントとか、絶対儲かる自動EAとか、新薬関連の未公開株とかね。
投資にしても、なんにしても、そんなにうまい話はありません。 仮にあったとしても、一般市民に情報が回ってくることはありません。お金持ちの人は、情報やノウハウを売って小金を稼ぐよりも、自分でそれを使った方がお金になりますからね。
なので、「うまい話には気をつけろよ!」という話。
そういや、あみちゃんのお母さんに2万返したっけかな?全然覚えてねーな。
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