本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

第5位 北斗の拳ネクストゾーン将

多少の地域差があるようですが、基本的には2022年1月末日をもって5号機が完全撤去ということで、5号機の始めから終わりまでひと通り見てきた私めが、僭越ながら5号機ベストファイブを決めましょうと、そういうことになりました。一応、1位から5位のランキング形式としていますが、五本の指というか五車星というか長州五傑というか、そんな感じです。

 

まず今回、第五位に選定しましたのは北斗の拳ネクストゾーン将です。

f:id:shohn656:20220202043021j:plainメーカーは当然サミーで、導入開始は2008年の2月です。ということは14年前です。やべえな。14年っていったら、幼稚園児が大学生になりますからね。そら俺もじじいになるわけやわ。

 

気になって調べてみたんですけど、2008年って北京オリンピック(夏季)があった年なんですって。ウサイン・ボルトがヘンテコな走りで100メートル走9秒69の世界新(当時)を出した年。リアルタイムでテレビで見ていましたけど、あのわけの分からない走りはオリンピック史上最大の衝撃だった気がします。ボブサップがホーストを倒した時みたいな衝撃。なんか一人だけ異次元でしたからね。でけえし、走り方バグってるし、筋肉やべえし。ボルトはあの一瞬で一躍時の人になり、僕はことあるごとにボルトのポーズ(弓引いてるみたいなの)を真似していました。なんか良いことがある度にボルトのポーズをとっていたので、北斗将でビッグボーナスを引く度にボルトのポーズをしていたのでしょう。

 

f:id:shohn656:20220202042038j:plain

 

さて、本機ですが歴史的なクソ台と悪名高く、その破滅的な色押しRTはヘルRT(減るRT)と言われ、全国で1000店舗はパチ屋を倒産させたとも言われる北斗の拳2Gのマイナーチェンジ版であります。北斗の拳ネクストゾーンは、実は同時期に闘と将の2パターンリリースされたわけですが、2Gの正統後継機種である闘(概ねのゲーム性は2Gを引き継ぎつつ、ヘルRTは改善された。できるなら最初から出せよ)は瞬く間に撤去され、亜流である将だけが生き残りました。生き残ったどころか、そこそこの人気を博しました。

 

北斗将の特徴はボーナス主体のノーマルタイプであるということです。

 

いや、なにが特徴やねんと思うかもしれませんが、4号機の北斗って変な台だったんですよ。100枚強のバトルボーナスを連荘させるという、当時としては一風変わったスペックだったわけで、それが受けたわけで、単純なノーマルタイプとは一線を画してたわけですよ。ようはね、北斗の拳のノーマルが出たっていうのは、ミリオンゴッドのノーマルが出たとか、ジャグラーに ATがついたみたいな、そんな感じだったわけです。

 

でね、北斗の拳2Gが大コケしたところに、演出とか使い回しで、丸っと同じ筐体で、今度はノーマルで出たわけだから、最初は「大丈夫かこれ…」みたいな感じでみんな様子を見ていたわけなんですけど、いざ恐る恐る触ってみると、その単純さに馬鹿なスロッター連中の、こういうのでいいんだよこういうので魂に火がつき、まあまあ流行ったと、個人的にはそう考えています。

 

スペックはこんな感じ。

 

f:id:shohn656:20220202042743j:plain

悪くないですよね。一応RTも付いていたんですけど、あくまでおまけっていうか、天井から、もしくはプレミアム的な北斗揃いビッグからのみで、次回ボーナスまでの無限RTでした。

 

特筆すべきは完成度の高さ。5号機が2005年からスタートなので、本機が出た2008年は5号機時代の最初期にあたるわけですが、ノーマルタイプに関しては本機を持って完成を見たと、個人的にはそう思っています。ある意味5号機ノーマルを終わらせた機種であると、戦国時代を終わらせた徳川家康のような、海軍との戦争を終わらせたシャンクスのような、そんな機種であると考えています。完成度が高いというのが具体的にどういうことかというと、まあぶっちゃけよく分かんないんだけど、みんなそう言ってるのでそうなんだと思います。…うるせえなあ細けえことはいいんだよ。完成度が高いって言えば完成度が高いの。

 

これねえ、おもしろポイントは色々あったわけなんですけど、個人的な一番は中リール下段赤7。中リールの下段に赤7止まればそれだけでボーナスイチ確。それが気持ち良すぎて一生中リールに赤7を狙っていたわけですが、今あらためてリール配列を見てみると、中リールに赤7を狙うと、下段ビタじゃないとスイカ取りこぼすんですよね。正直な話、当時はあんまり気にしてなかったんですけど(当時の僕は学生で、毎月のバイト代があらかた溶けるぐらい負けまくっていました)これスイカの払い出し6枚なんですよ。毎日5回取りこぼしたとすると1日30枚、1ヶ月で900枚、1年で10950枚。別に毎日打ってたわけではないんですけど、そのくらいは損している気がします。よくよく考えたらヤバいです。もしかしたら演出とかで見抜いて、スイカの可能性がない時だけ赤7を狙っていたという可能性もあり得ますが、そんなことは考えず、気持ち良さ重視で常に赤7を狙っていた気もします。真相は闇の中。

 

あとはねえ、演出とかも良かったよ。基本北斗の拳2Gの使い回しなんですけど、2Gの時点で当時としてはグラフィックは最高峰だったし、矢が飛んでくるとか、ちょっと熱いと斧が飛んでくるとか、初代を踏襲した演出も多々ありあり。個人的には山のフドウがニワトリを追いかける演出が何故か好きでしたね。全然アツくもなんともないんだけども、なぜか好きでした。

 

 

にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村