本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

「連ちゃんパパ」は、道徳と国語と美術の教科書に載せるべき傑作だった

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今話題の「連ちゃんパパ」を読んだ。結論から言うと紛れもない傑作。

 

パチンコ・パチスロを打つなら全員読むべき。打たない人も読むべき。もういっそのこと教科書にのせて、義務教育で全員が履修すべき。文学でいえば「スイミー」、音楽でいえば「カメハメハ大王」。そのぐらい凄い作品だった。

 

個人的なパチンコ・パチスロ漫画最高傑作は「モッちゃん」だったのだが、それに匹敵するレベル。ワンチャン「駆けろ大空」とか「超速スピナー」みたいな歴史に残るレベルの作品の可能性がある。

 

「マンガ図書館Z」というサイトで無料で公開されているので、未読の方は読んだ方が良い。割とマジで脳が震えて縮みあがる。

 

ということで、この熱が冷めやらぬうちに「連ちゃんパパ」の魅力を書いておこう。

 

なお、私は電通からも博報堂からもマンガ図書館Zからも、お金をもらっているわけではないとここで明言しておく。

 

 

あらすじ

主人公は日之本 進34歳。職業は高校教師。妻・雅子と小学生の息子・浩司との3人暮らし。ある日、妻・雅子が300万円という借金を残して突然失踪してしまった。

 

激しい格闘の末、借金取りを振り切った進は、息子・浩司を連れ、わずかな手がかりをもとに鎌倉へと旅立つのだが、雅子を探すために立ち寄ったパチンコ屋で、遂に旅の資金が尽きかけてしまう。

 

万事休す…そう思われたその時、息子・浩司はあることを発見した。

 

「32…33…34…!!回るッ…回る台を打てば勝てる…ッ!!」

 

小学生にもかかわらず、ボーダー理論を自力でマスターした浩司には、なんと釘読みのセンスも備わっていたのだ。

 

天才少年浩司とそのパパである進。二人のパチプロ生活が幕を開けようとしていた…!!

 

……

 

まぁこんな感じかな。あくまでさわりだけなんだけど、概ね間違ってはいないでしょう。

 

ジャンルでいうと…なんだろう。クライムサスペンス的な感じかな。

 

連ちゃんパパの魅力

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主人公・進のぶっ飛び方

個性豊かな登場人物たち。揃いも揃って全員がぶっ飛んでいる。絵柄がほんわかしているので、一瞬騙されてしまうのだが、マジで全員イカれてる。

 

当たり前だが主人公の進は激ヤバ。イカれ方が半端じゃない。

 

この漫画は、小学生の息子がいるにも関わらず、安定した職を捨て、パチンコで家族を養っていくことを決めた男の生きざまを描いた漫画…ではない。

 

そんなのが甘っちょろく見えるレベル。進は笑顔で犯罪を行うサイコパスで、ゴト師が赤ちゃんに見えるぐらいの凶悪。換金所強盗や当たり屋ぐらいの犯罪行為は日常茶飯事。「ザ・ワールド・イズ・マイン」のモンちゃんばりにぶっ飛んでいる。

 

進のヤバさは必見。是非、自分の目で確かめて頂きたい。

 

主人公の嫁・雅子のイカれ方

主人公である進がフィーチャーされがちだが、その妻・雅子の方がイカれていると個人的には思っている。

 

そもそも、全ての発端は雅子。雅子がパチンコにハマって300万円も借金しなければ、全ては始まらなかった。しかも借金だけならともかく、パチ屋で出会った兄ちゃんとデキている。ネタバレになっちゃうんだけど、雅子はその後もガンガン浮気してるからね。マジで雅子モテモテ。

 

浮気を重ねた挙句、なぜかねずみ講グループの会長にまで上り詰めるんだけど、結局詐欺で警察に追われることになる。その被害総額は40億円。

 

たぶん、進は雅子のせいでちょっとおかしくなっちゃっただけで、本当は真面目でいい人なんだと思う。高校の教え子にも慕われてたし、いい先生だったはず。

 

本当にヤバいのは雅子。天性のトラブルメーカーであり真の悪。フィリピンから帰ってきた進に向けた笑顔は、脳裏に焼き付く伝説の一コマ。

 

予測不可能なストーリー

ストーリーの構成力と突飛さが半端じゃない。

 

ブログ書いてる人とかTwitterやってる人も含め、文章を書く人間は全員が見習うべき。シナリオライター養成講座の題材にするべきだとマジで思う。

 

物語の最初では進は高校教師なんだけど、次の話ではパチプロになっていて、その次の話では半グレになっている。と思ったら、デカい企業の跡取り婿になったり、急にフィリピンに飛んでゴルフしたり、和菓子屋で頑張って団子つくったり、頑張ってつくった団子で食中毒が発生したり…展開が全く読めない。

 

そして、衝撃のラストシーン。

 

ハリウッド映画なら「最後の2ページ、あなたはこの衝撃に耐えられるか」みたいなキャッチコピーがつくはず。

 

何とも言えない独特の読後感。是非、ご自分の目で確かめて頂きたい。

 

普通、これだけムチャクチャなストーリーだと、途中で構成が破綻してしまうと思うんだけど、しっかり成立している。たぶん、作者の力量が凄まじいんだと思う。これはマジの話。

 

まとめ

この漫画を漢字一文字で表すなら「狂気」。一文字のはずが二文字になってしまうぐらい狂気に満ち溢れている。

 

 マンガ好きを自覚するなら、必ず読んでおくべき傑作。

 

「マンガ図書館Z」というサイトで全て無料で公開されているので是非どうぞ。

 

www.mangaz.com

 

 

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